※本編では主人公は男女どちらか一人ですが、小説内ではふたりで戦場を回っているという設定
※男主人公が兄、女主人公が妹で双子です
クロニクル2nd!
「兄上。今回は自分たちの好きな国に仕官できるそうですよ」
「一番初めに選べるのは……今川、浅井、織田か」
浅井にする、と間髪入れずに男主人公は言い切りました。
えッ。と動揺する女主人公を置いて平然としています。
「お前は。どこにする」
「兄上が浅井家になさるならわたくしもそれに倣いますが、ずいぶんと即決ですね」
「長政殿とお市殿には、友好度を上げるのに苦労させられたからな」
「階級上げにちょうどいいからと金ヶ崎撤退戦と姉川の戦いばかりやりこみ過ぎましたね」
「お市殿の友好度を下げ過ぎたあまり、桶狭間の戦いを何度繰り返しても良好にならず大変だった」
お市を敵に回すステージを何回も繰り返した結果、彼女との友好度は地の底まで落ちてしまいました。
長政は第二章を終えれば全ステージで使用可能になりますが、お市は桶狭間の戦いでしか友好度が上げられない為、お市全ステージ使用可能をめざし何度も何度も桶狭間マラソンをこの兄弟は繰り返したのでした。
同じ過ちは繰り返さん、と男主人公は胸の前で拳を握ります。
それに。と言葉を続けます。
その表情は少し照れくさそうです。
「それに、長政殿は俺の友だ。勝ち目がないからと敵にまわるばかりで何も助力できなかった俺を、アイツは友と呼んでくれた。それがとても嬉しかった」
「兄上。ですが、浅井は……」
「わかってる。織田は強い」
前作で信長が本能寺に討たれるまで織田軍に従軍していたふたりには、双方の力の差が歴然としていることも、わかっています。
「だが今度は、俺は長政殿に力を貸す。何故なら俺たちは友だからだ。おもと」
「はッ、はい」
「覚悟が決まっているならば俺についてこい」
「ハッ」
こうしてふたりは稲葉山城を目指したのでした。
END、そして……
「長政殿!」
「おお。歴戦の勇士殿は我らに加勢してくださるか」
「ああ。どんな結果になろうと俺は貴殿の味方だ」
「そなたの力があれば百人力だ! 義兄上の軍勢何するものぞ」
男主人公は長政の肩を抱き、ふたり笑いあいました。
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1やったひとはわかるだろうけど長政のファイナル切なかったよねって話