2013-09-15 09:41
いっこうに書きあがらないっていうかオチが行方不明になった天使の擬態パロしょげつを苦し紛れにあげてみる。
7やるまでふたりの結婚した時期って知らなかったんですよね。5Spのげつえー伝がそれっぽいからそうだと思い込んでたんで、このパロも時期設定は一応それに準じてます。が、ふつうに同門とか出てきちゃってますのでパラレルワールドだと思ってサラ~っと読むのがイイかも。
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天使の擬態パロしょげつ
「天使になったのはその子どもです」
「あなたはその子どもに翼がほしいのです」
黄承彦(こうしょうげん/読めねえんだよ・・・)が諸葛亮が嫁さがしをしていると聞き是非うちの娘の厄介ばらいを、と思い立ち縁談を持ちかける。月英本人は自分が認めた相手と結婚すると諸葛亮に言い放つが、諸葛亮もあの娘必ずわたしの妻にしてみせますと本気。
なんだかんだ仲良くなるしょげつ。
月英が諸葛亮を見込んで「天使というものをご存知ですか」
「西のほうの宗教では、死ぬといい人間は天の国に、わるい人間は地の底に落ちるそうです。よい人間のもとには天の使いであるところの天使がやってきて、人の魂を天まで召し上げるのだそうです」
「ほお」
「諸葛亮様の親族の方に天使の方はいらっしゃらないですよね?」
「残念ですがおりませんね」
「そう、ですよね」
現世主義。
死ねば魂は天をただよい、魂が墓にもどれば人はもういちど生き返る。その墓守として子孫――特に男子を残すことが絶対の条件になっているものの、死んだあとのことはあまり重要ではないのである。
月英のこの発言は極めて異質であった。
「……もしかして、と思うのですが」
諸葛亮と月英の視線が交差する。
「結婚されない理由はソレですか?」
月英は頬を染めた。
「その天使とやらは翼を持っていて、自由に空を飛べるのだそうです」
「空を飛べる。それは人間ではなく鳥の一種かなにかでしょうか」
「いいえ。人間の背中に鳥の翼が生えたような、そういう民族らしいです。空を飛ぶとはどういう感じでしょうか。やはり爽快な心地がするのでしょうか?」
「…………」
「わたし空を飛んでみたいのです。諸葛亮さま。こんなのって馬鹿みたいですよね」
「……いいえ」
諸葛亮ははっきりと言い切りかぶりを振った。
「ただ私に天使の親族がいないことを残念に思うだけです」
諸葛亮はそれから様々な書物をとりよせ天使というものを調べ上げた。はじめは妖怪の類かと思っていたがどうやら他国の宗教上もっと聖性視されているものらしい。
しかしどんな知識人にあってもそれと親戚である人間は知らなかった。そもそも天使とは天の使いであって人間ではないのだから、血のつながりがあるはずもないのだが、何故月英はそれを求めるのだろうか?
「どうだ諸葛亮。例の嫁候補は」
劉備に訊かれ、まずまずですね、と諸葛亮は答えた。諸葛亮の心配半分、面白半分といった表情である。
ふたりが食事をしていた料理屋の前を月英が通りかかり、諸葛亮が立ち上がると月英のほうもこちらに気がついたようだった。
「ご一緒にどうですか」
「申し訳ございません。郷の母から文と荷物が届く頃合いなのです」
「母君から。そうでしたか」
月英は諸葛亮と劉備のふたりに拱手してその場を去った。主君である劉備がふたりの仲を進めようものなら月英とてそう嫌な顔もできまいと思ったのだが。
「振られたな」劉備がからかうように笑う。
諸葛亮は瞳に焔を灯しながら、私は諦めませんと言った。
「絶対に彼女を私の妻に迎えてみせます」
「執念深いところがあるんだよ、お前」
諸葛亮の恋慕の炎は静かに燃えていた。
月英が家に着くとちょうど荷馬が軒先に着いていた。荷物はこんど作ろうとしている発明に使う道具の類で、家の裏手に運んでもらった。月英は自室の窓を開け、文に目を通す。見慣れた母の字だ。
『月英。元気でやっていますか。父さんも変わりありませんか。こちらはもう間もなく冬支度を始めます。頼まれていた外国の書物を送ります。体に気をつけてください。正月のころには姉さんも子供が産まれる予定です。父さんにもよろしく伝えてください。月英、あなたも仕事をするのはよいことですが、女の仕事は他にもたくさんあるはずです。妙齢の他の女性のように結婚して早く子供の顔を見せてください』
そこまで読むと涙があふれてきた。
送られてきた書簡には滑らかな筆跡で絵とその説明文がつづられている。月英はそれに一通り目を通し、道具と作りかけの木材を持って裏の作業場に向かった。家の周りには山茶花が咲き乱れている。木の下に諸葛亮がいた。
「花につられてここまで来てしまいました。見事な花です」
偶然を装っているのだろうが、肩や頭に山茶花の真っ赤な花弁が二枚三枚とついている。そんなことに気がつかないほど諸葛亮を夢中にさせているものとはなんなのか。
作業場を拡張するとき伐採した椿の丸太に坐り、お茶を飲みながら月英はさっき母から贈られてきたばかりの書物を諸葛亮にも見せることにした。
「諸葛亮さま。これが『天使』にございます」
細い竹のうえには裸の子どもが天を飛んでいる姿が描かれていた。子どもは四肢をやわらかく投げだすように浮遊して、更に天のうえを目指しているようだった。
「これがそうですか」
「母から贈っていただいた荷物に入っておりました。諸葛亮さま。人間も空を飛べるのです」
「そうですね」
月英は部屋から作りかけの木の像を持ってきた。まだ作りかけではあるものの、これが後の天使に姿を変えるということは想像できる。
「木の翼で飛ぶことは難しいでしょうね」
手のなかの木の像をさまざまな角度から眺めながら諸葛亮が言う。
「やはり絵で見る限りでは鳥の翼に似ていますよ」
「しかし鳥の翼を人間の背中につけるのは難しいのでは?」
「では竹にしてみてはいかがですか」
竹でしたら木材ほどの重さはありませんし、それに反分に割った竹は風の抵抗をよく受けそうですよ。
月英は困ったようにどうでしょうか、と首を傾げた。諸葛亮は「わたしに任せてください」と言うと、その日から天使の羽の開発を始めた。つてを使って良質の竹を集めそれを細く裂き、それらをあわせて骨組みを作った。その骨組みの裏表に雌鶏の羽を一枚ずつつけていく。しかし米を練ってつくった糊では空気抵抗に負けてちってしまう。それならば薄い紙を竹に貼り、そのうえに羽をつけましょう。
こういう途方もない作業が連日諸葛亮亭でおこなわれた。ひとりではさすがに手に余る仕事なので暇そうな旧友たちにも手伝わせた。
「孔明……これをやり終えて、その報酬は苦労と労力に見合うのかい」
手元を見る作業に目をしばたかせながら徐庶がいう。
「わかっていませんね。空を飛ぶのですよ? こう、胸の高鳴りを、感じませんか」
「この年になって、今さらなんとも思わないさ」とホウ統。
「こういう仕事はアッシの専門外だよ。胸がわるいってんなら知り合いの医者を呼んでやるよ」
「いつになく痛烈ですね士元」
「よしなよ士元。孔明はいま恋の虜なんだから、なに言ったって無駄だよ」
それに、女官に暇をだしちゃうくらい本気なんだからふたりで孔明を応援しようって決めたじゃないか。
徐庶のひとこえでふたりは静かになった。例え指先が糊にまみれても、目の下にくまができようとも、なんだかんだ孔明を応援しているふたりなのである。
「恩にきます」
ぽつりと呟かれた言葉に、徐庶もホウ統もなにも言わなかった。
しばらく日数をかけて作った人間の羽。いちおう子供用なのでサイズこそ小さいがこれで城壁のうえから飛び降りてホウ統がちょいと呪文のひとつでもかけてやれば滑空はできるはずである。試しに関羽の次男坊にしょわせてみたら端正な顔立ちもあって、なかなか書物にあった絵のようになった。
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ココマデ!
オチの神さまください
2013-09-13 02:24
うきぃいいいいん!!!
最近武将の名前で始まるブログ記事ばっかりになってるような気が・・・
でもびっくりした。だって、だ、大丈夫ですか・・・? ぴ様が、ほら。
あれか。無双ではぴ様が恩赦をかけて優しくするパターンが用意されてるんですよね?んで8あたりでばっさり切り捨てる、と。いやでもこれは7M通り越して7Empが楽しみでなりませんじぶんは。いつのシリーズだってね。Empは特別ですわ。はい。まあ三国限定ですが。(戦国Empは印象薄い)
7もPS4で出るんですね・・・まあ予想はしていましたが。
ってことは、戦国4もPS4で出ますよね。だから公式がこんなに焦らしプレイしてるんですよーやだー><
なんとか買えるように頑張ろうっと
2013-09-09 13:48
9/9は陳Qの日と勝手に決めたので記念に更新~
記念なのにこんな話かよ!って感じですが、上げられそうなのがこれしかなかったので・・・Qがあんまり出てこない? そんなあなたは7もうしょうでんまで全裸待機だっ!
そういえばわたしりょふ君死ぬ話しか書いてないですね。
過去拍手とか限定公開した小説をMAINに載せないからこんなことに・・・
その内苦し紛れに過去拍手とか期間限定公開した小説とか載せだしたらお察しください。7は公式IFがあるから同人でする事なくなったんだっ!
そして公式の人気投票結果でましたね。我らがちょうせんがTOP10入りですイエーイ!
ちょこさんも安定の順位で安心したようなちょっぴり切ないような・・・みんな定軍山の淵死亡ムービーは悲しくて見れなかったんだよね? そうだよね。
>>ちなみに、「りょふ」は21位でしたが、「7M」でストーリーが追加されるので、次回の順位が楽しみです。
すごく・・・プレッシャーです。次回人気投票のフラグとして公式文章を一部改編して残しておきます。(; ・`ω・´)ゴクリ
2013-09-08 23:39
NtコちゃんUPしました~
短めですが一応イメージ通り書けたので載せてみました。
Nくんは天然っぽいイメージがあって、=女心わかってないって感じがします。
さらにtコちゃんはツンデレなのでこのふたりはもどかしい。そこがおいしいんですが・・・
明日は9月9日ってことでりょふ軍の小説は明日UPします~
2013-08-25 21:17
ついに来ましたよ……
陳きゅぅうううううう!!!!!
猛将伝おめー! こんな日を、あの時からずっと待っていたよ……
おろつーから6プレイ始めて、りょふくんがどんどこ不憫で愛しくなって、6Empでやっぱり軍師が必要だなって。ポジション的にもさ。
武器なんになるのかずっと気になってました。
これで鉄扇とかだったらどうしようと思ってましたが、兵法簡? チャージ攻撃で援護を呼ぶ? いいじゃない。(^ω^)
弟「なんか、弱そう」
うるさいよ!
仮に弱くても、そのギャップがいいんじゃないか! つうか援護でりょふくん呼べよ!
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